茂呂剛伸/ もろごうしん(縄文太鼓)
ジャンベ太鼓・縄文演奏家
自ら制作した土器の太鼓「縄文太鼓」をジャポニズムとアフリカンを融合した独自の演奏スタイルで独奏する太鼓演奏家。
銀座での個展を初め、CDメジャーデビュー、2013年には60年に一度行われる出雲大社「平成の大遷宮」にて奉祝奉納演奏を行った。
「縄文太鼓の演奏と制作」を通じ、北海道から世界に向けて北海道の縄文芸術や縄文文化の素晴らしさを発信する活動を行っている演奏家である。
●縄文太鼓とは
約15,000年前から約2,500年前まで続いた縄文時代、とりわけ北海道の縄文時代は長く続き、続縄文時代とよばれている。
自然をコントロールすることなく狩猟・漁労・採集・栽培を上手に組み合わせて生活を営んでいた。彼らの自然に対する畏敬の念や自然との共生は、環境汚染やエネルギーなどの問題を招いた現在人が一番学ぶべき文化ではないだろうか。
茂呂の縄文太鼓は北海道江別から出土された約4,500年前の土器をモチーフとしている。出土する土器の中には上部に複数の穴の空いたものも発見され、専門家の中には穴を利用し皮を張り楽器として使用していたとのロマン的な仮説が登場した。
仮説の信憑性はさておき、私はその縄文土器を復元し太鼓として演奏することを創造した。古の記憶を新たな創造性により現在に投げかけることで、産業革命以来我々が置き去りにしてきた大いなるアニミズムをその悠久の響きに語らせ続ける。